映画祭概要|About AQFF


アジアンクィア映画祭は、アジアのクィア映画、特にインディペンデント作品を発掘し、日本および世界に紹介することを目的に、2007年に誕生しました。

当時、アジアのクィア映画は欧米作品に比べて制作・上映の機会が圧倒的に少なく、世界のクィア・カルチャーは欧米中心のイメージが主流でした。さらに、アジアでは欧米よりも厳しい抑圧が存在していました。

そのような状況の中、私たちは、アジアのクィア映画を通して、アジアのセクシュアル・マイノリティの姿、ライフスタイル、家族や友人、そして社会とのさまざまな関係性を紹介することに大きな意義があると考えました。そして、この取り組みが、いまだ偏見が残る日本社会、アジアの国々、そして世界に新たな視点を提示すると信じました。

2007年に、今はなき下北沢スズナリ横丁の一角に位置した映画館、シネマアートン下北沢で第1回を開催して以来、隔年で開催を続け、2011年と2013年にはアジア映画専門館であったシネマート六本木で開催。上映作品のほとんどは、日本初公開での上映でした。2013年の第4回開催から10年以上の月日が流れ、もうアジアンクィア映画祭を再び開催することはないだろうと考えていました。

しかし、ある個人的な経験が転機となりました。コロナ禍、そしてかけがえのない愛犬を亡くしたことが、自分自身と深く向き合うきっかけとなったのです。苦しみの中で模索を続けるうちに、ふとアジアンクィア映画祭のことを思い出し、作品を探し始めると、数多くの魅力的な作品が新たに生まれていることを知りました。

この長いブランクは決して小さなものではありません。私たちはまさにゼロからの再出発です。これまでと同じ規模での開催は難しいため、今後は毎回テーマを設けた不定期開催とし、より柔軟で持続可能な形で続けていくことを決めました。

私たちは、素晴らしい映画との出会いや、映画を楽しむ気持ちに垣根はないと信じています。そして、その映画体験こそが、あらゆる壁を取り払ってくれるものだと考えています。一人でも多くの方に、このような特別な映画体験を届けたいと願っています。

アジアンクィア映画祭共同代表
入内島 美穂

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